2015年11月12日

“サークルクラッシュ!”単行本発売決定に寄せて


祝!“サークルクラッシュ!”単行本第1巻
11月21日発売決定!!


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☆単行本特設サイト
http://store.ganma.jp/comics/ccrash/

いやはや、ようやく皆様にお知らせできたね!
本当に読者の皆様のおかげです。
まずは何よりも先に、貴方に対してお礼を言いたい。
“サークルクラッシュ!”を応援いただき、ありがとうございます。

そして、こうして得難い機会に恵まれたからこそ、
今一度襟を正さないといけないよね。
何故なら、決して自身の力だけでここに辿りついた訳ではないから。

何事も最初にやった奴が一番偉い、という格言がある。
ほら、人類で初めてナマコ食べた奴ってすごいな的な……
例えが間違ってるな。でも、何となく分かっていただけると思う。
俺にとってはただの言葉ではなく、今回の件で改めて身に染みた事実だ。

同じGANMA!掲載作品を例に挙げると分かり易い。
電子書籍化や単行本化で看板作品として口火を切ったのは、
“武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。”だ。
アニメ化という偉業を成し遂げた“ミリオンドール”もそう。
GANMA!という、新興のマンガ配信サービスにとっての、
「初めて」を担うプレッシャーを、彼らは背負ってきた。

本人達は口にしないかも知れないが、
「もし自分がコケたら、後が続かないかも」
という不安もあったのではないかと思う。
そして、その勝負に打ち勝ってくれたからこそ、
俺たちも後に続けたということに感謝しないといけない。

そもそも、拙作“サークルクラッシュ!”にしても、
「最初に」読者の目に触れるのは、こすずめ先生の絵だ。
彼女の素敵なイラストが、多くの人を惹きつけてくれたからこそ、
その先の物語にも触れてもらうことができた。

さらに辿っていけば、「最初の」読者でもある担当氏や、
編集長がしっかりとした目を向けて下さっていたことも、
ここに至るために欠かせない要因だったのは間違いない。

そう。俺の前を走り、この手を引いてくれた人が、沢山いる。

では、ここでクエスチョンだ。前を走って手を引く人がいるから、
俺はこれからもその後ろを走っていけばいいのかな。



……逆や!!

思わず素の言葉が出てしまったけど、逆だ!真逆!!

前を走っている人が沢山いるなら、追いつかねば、
いいや、追い越す気概を見せないと嘘だろう!
前を走る強い人たちだって、当然そこにとどまりはしない。
ますます加速していく。後ろをついていく、などという、
甘っちょろい考えでは、永遠に追いつけやしない。

そして、思い上がりではない、重い決意として、
俺自身加速していくことで、バトンを繋いでいきたい。
業界用語で言うところの、SHINING LINE*だ。
「受け取ったバトン次はわたしから渡せるように」だ。


……真面目な流れで急にアイカツ!ネタをねじ込むのはどうだろう。

でも、本当にね、単行本化が決まってからずっと、
俺にはこの思いがあった。バトンを受け取ったという気持ち。
そして、頑張ってもっと強くなって、次に繋ぎたいという気持ちが。

当然、簡単なことではないということも分かってる。
まだまだこの作品の知名度は高くはないし、
紙の本の立場は弱くなる一方、本屋も次々となくなっている。
そういう状態の中で、どこまで存在感を示せるか。
発売まで余り日はないけど、しっかりとアピールしていくつもりだ。

先日お知らせした、「次にくるマンガ大賞」へのノミネート、
そして、GANMA!からアナウンスいただいている、
第1回 GANMA!ファンミーティング」。
さらに、TSUTAYA三軒茶屋店でのイベント参加も決定した。
今まで体験したことないことだらけで、プレッシャーもあるけど、
創作に臨む姿勢と同様に、一緒に楽しみたい。

本当に嬉しいことではあるけど、同時に、
まだどこにも辿りついてはいない。敢えて、そう言いたい。
この発表には沢山の人からお祝いをいただいたし、
有難いことに喜びの声もいただいている。
だからこそ、ここを結果とせずに、さらに報いていきたい。

そういう気持ちを、口先だけではなく、
在り方で方々にぶつけていくつもりです。

皆様ぜひ、どうぞよろしくお願いしますね。

☆単行本特設サイト
http://store.ganma.jp/comics/ccrash/

☆サークルクラッシュ!ブラウザ版
http://ganma.jp/ccrash

○GANMA!公式HP
http://ganma.jp/
○アプリDLページ
【iPhone】
https://t.co/U2L2kFR3pz
【android】
https://t.co/Tw0xNWQaq2

posted by サコタヤスユキ at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2015年11月05日

「次にくるマンガ大賞」ノミネートに寄せて


驚!“サークルクラッシュ!”
第2回 次にくるマンガ大賞」ノミネート!

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……いや、そこは驚!ではなく祝!じゃないのか。

でも、本当に驚いたのだもの。
こういう賞に関わらせていただけるとは思っていなかったから。

この賞のエントリーが開始された日のことは、ハッキリ覚えている。
今連載中の“サークルクラッシュ!”最新話は、
架空の作品の聖地を実在する都市でやる、という、
なかなかアクロバティックな展開の真っ最中なのだけど、
その実在の都市への取材旅行の最中に、スマホで見かけたから。

その時、俺は正直こう思ったよね。
「これ、自分の作品エントリーさせてもいいのかな?」って。

正直すぎるね。でも、誰しもが思うことじゃないかな。
ただ、前述の通り取材旅行の最中、色々な素材写真を、
限られた日程の中で集めることに四苦八苦していたから、
「ま、落ち着いたら投票を呼びかけてみようかな」程度に思っていたの。

次にこの賞の存在を思い出したのが、
担当さんからの「ノミネートされました!」という電話。

……すっかり忘れていたね!!

でも、だから余計にと言ったら変だけど、すごく嬉しかったよ。
何せ、エントリー作品の中からノミネート作品を決めるという仕組み上、
一定数の方々が、サークラをエントリーしてくれたということだもの。
貴重な時間を使って、わざわざ必要事項をタイピングしてさ。

言葉は悪いけど、そういう「面倒なこと」をしてまで、
この作品を広めようとしてくれた人がいる。
その事実に、俺はまず深く頭を下げたいよ。

そして!やっぱりこうしてノミネートされたからには、
一つでも上を目指したいよね!ここで頑張らない手はないよ!
いつものGANMA!というフィールドを飛び出して、
また違った作品と競い合えるのだもの。ワクワクするよ。

確かに、俺でも知っているような名のあるタイトルも多く、
自分たちがどこまで通用するかは未知数だ。
そもそも同じGANMA!からノミネートされた“デッド・オア・ストライク”
SNSを中心に飛ぶ鳥を落とす勢いでバズってるからね。
そういう流行り方は、ウチには正直言って難しい。

でも、だからこそ、普段の自分たちの読者様とは、
違った層にも触れていただく機会になるはずだ。
そもそも大前提として、この賞は「次にくる」と題されたもの、
裏を返せば「まだきていない」ということもできる。
世の中に数多ある「きている」作品に少しでも追いつくためにも、
もっともっと積極的に触れていってもらわないといけない。
触れてもらって、楽しんでもらう自信は、あるから。

広く問いかければ問いかける程、厳しい声に触れることも増えるだろう。
でも、そういうマイナスや、勝負の生々しさにビビって引いていたら、
本当にもったいない!こうして土俵に上げていただいたからには、
何も躊躇うことなく、正々堂々ぶつかっていきたい。
それが、エントリーしてくれた方への礼儀にもなると思う。


そして、こうしてまた外に広く出ていくことで、
常に標榜しているGANMA!という「場」への貢献も果たせるだろう。
これも、意識し続けなければいけないことだからね。
何度も言うように、「場」がなければ「作品」は存在し得ない。
「場」に対する感謝を欠いては「作品」が濁る。

そう。この賞に関しても、昨年もGANMA!連載作品から、
“武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。”や、
“月光譚フォルモーント”がノミネートされている。
そのおかげでGANMA!読者に「こういう賞がある」という意識付けがされ、
今回の自分たちのノミネートに繋がったという点は、絶対にある。
そこに対しても、当然感謝しないといけない。


だから、今回のノミネートに際しては、
まずこれまで応援いただいた全ての読者様に感謝を。
さらに、このすっごく面白い勝負の場を与えてくれた、
ダ・ヴィンチとniconicoに感謝を(と言うか、普段読んでる雑誌や
使ってるサイトにこうして関わるのも、単純に嬉しいね)。
そして、それら全てのきっかけを与えてくれた、
GANMA!に感謝を表することで、締めくくりとさせてもらうよ。

もし、次にくる何かを感じていただけたら、
その時はぜひ、投票にご協力よろしくお願いします!

☆第2回 次にくるマンガ大賞
http://tsugimanga.jp/

☆サークルクラッシュ!ブラウザ版
http://ganma.jp/ccrash

○GANMA!公式HP
http://ganma.jp/
○アプリDLページ
【iPhone】
https://t.co/U2L2kFR3pz
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posted by サコタヤスユキ at 21:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2015年08月28日

読み切りマンガ“カノジョはカノジョにキスがしたい!”に寄せて


“サークルクラッシュ!”を連載させていただいているGANMA!で開催された、
読み切り企画 『GANMA!ワンショットフェスタ2015』に参加しましたよ。

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http://ganma.jp/GOF2015/20

この作品、“カノジョはカノジョにキスがしたい!”
公開されたのがそう……10日前かな……。


紹介が遅い。ブログ不精はもう不治の病だな。

でも、紹介が遅くなったからこそ、
少し裏話的な、突っ込んだ解説をさせてもらおうかな。
だから、もしまだご覧になっていない方がいたら、
まずは一読いただけると幸いです。面白いですよ。

そう。自信をもってオススメできる作品なのは、間違いない。
4コマの原作という、今までとは毛色の違う創作をさせてもらって、
もう1年半が経とうとしているけど、その年月と重ねた修練がなかったら、
俺はこの作品を生み出すことはできなかっただろうね。
4コマ10Pで、キャラクターに生き生きと動いてもらい、
物語として起承転結を果たせた、そのことにとても満足感を得たよ。


……ドタバタ百合コメディの紹介にしちゃ大袈裟だよ!

別に俺が満足しているかどうかとか、どうでもいいよね。
せっかくの読み切り、気楽に触れてもらいたい。
百合、いわゆる女の子の恋愛ものというと、当然好き嫌いもあるだろうけど、
口当たりはまろやかだと思うよ。何せ、俺にとっても初の百合作品だから。
いきなりド濃いものは描けない。そこが、いい具合に作用していると思う。

ちなみに、なぜ初めての百合に挑戦したかと言ったら、
それはもう当然、作画のこすずめ先生の強い要望があったからですよ。
彼女は同人活動で百合に対する実績もあるし、愛情も深いからね。

しかし、思い返してみると、そこもまた俺にとっては大きな出来事だったな。
ほら、過去の劇団の作品でも、よそで書いていた作品でも、
俺の作品ってのは、必ず男女の恋愛を描いていたから。
男が出てこない作品ってのは、殆ど書いたことがない。
唯一、以前ガールズトークを題材にした朗読劇を書いたことがあるぐらい。
……あ、それにキャストとして出ていたのが、こすずめ先生だったな。

でも、いざ描いてみて思ったけど、悪くないね!
いや、元々読むのは好きだったけど(マリみて大好きです)、
自分で描いてみると、男女の交流とは違った空気感が出せてとても新鮮だよ。
自身の男性性を排除しようとするからなのかな、とても瑞々しい感覚だ。

では、キャラクターのネーミングについても言及しておこうかな。
ここも、俺としては珍しい手法を取っているので。

キスを迫る女、河原野 莉理(カワラノ リリ)は、
河原(自然といる)のLily(百合)という、完全な語呂合わせ。

一方、キスを拒む女、射澄 千那(イズミ センナ)は、
射る(攻撃する)、澄んだ(清い)、千(遠い)、那(美しい)と、
完全な意味の羅列。異なる方向性で、名づけをしている。

異なる方向性が故に、ちぐはぐさを感じるかも知れないが、
「かみ合わなさ」が大きなテーマになる本作だから、
違和感があるほど良いというのが、今回の狙いだ。

キャラデザに関してはこすずめ先生に任せているけど、
すごく可愛いのと同時に、この違和感という点に於いて、
ハッとさせられたポイントがあったね。
それは、莉理が巨乳だということ。

kiss_008.jpg

女に迫るという、言ってしまえば男性的な行為をする莉理が、
女性的な象徴である胸がデカい。これもまた、「かみ合わなさ」だ。
倒錯的なエグさすら感じる。ものすごいキャラデザだと思う。


ま、そこまでゴチャゴチャ考えてないだろけど!

本人に聞いたワケではないからね。俺が勝手に感じたことだからね。
いやはや、自分たちの作品まで勝手に深読みするって、
俺はどこまでオタク的なものの見方が染みついてるんだ……。

この作品にもコメントを沢山寄せていただいているけど、
百合を好きな人からも、そうでない人からもコメントがあって、
それがとても嬉しかったよ。何か専門用語も出てたね。
自分が普段暮らしていない界隈の文化は、重ね重ね新鮮だ。
リスペクトしたい。そして、吸収し発展させていきたいと思ったよ。


つくづくね、色々と挑戦させてもらえるのは、ありがたいことだ。
連載作品にしても、前回の更新で紹介したコラボ企画にしても、
そして、今回の読み切りにしても、GANMA!からもらった経験値が、
はぐれメタルばりに俺をぐいぐいレベルアップさせてくれる。
だから、もっともっと強くなって、もっともっと面白いことがしたいね。
届けていくよ。そうしないと勿体ないってぐらい、みなぎってるから。

今回はちょっと理屈っぽい記事になってしまって、
人によってはノイズかも知れないけど、
こうした裏話でより作品を楽しめる人もいるだろうから
(本当にこれはタイプが分かれると思っている)、
ガッツリ書いてみました。お楽しみいただけたら、幸いです。

http://ganma.jp/GOF2015/20

posted by サコタヤスユキ at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記