2017年10月05日

“サークルクラッシュ!”最終回直前に寄せて


半年ぶりのブログ更新ですか。
誕生日以来、この半年もあっという間だったな。

大きな変化と言ったら、そうですね、
体重が10キロ減りました。
でも、今回の更新には関係ない話題ですね。
あ、別に病気ではないですよ?むしろ健康ですし、
強くならないといけないと思って過ごしている結果です。

そういう意味では、全く関係ない話題ということでもないか。
この1ヵ月は、特に自分の弱さと戦っていたから。
そう。タイトルにも記した通り、“サークルクラッシュ!”が、
いよいよ数時間後の更新で最終回を迎えます。

このことを発表したのが、1ヵ月前。
事前に告知をしたのは色々と配慮あってのことだけど、
まさかここまでの反響があるとは思っていなかったよ。
反響と言うか……終わりを悲しむ人の数に、正直面食らった。

今までね、まったくしたことがない体験だったから。
3年半も一つの作品と付き合うことも、
目の前にいない大人数に作品に触れてもらうことも。


長く付き合った作品を、もう書かなくなる。
生活(人生)の中で確かな柱の一本を失うと思うと、
何だかものすごく心身が揺らいだ。
憂鬱に飲み込まれてはいけないと、美味しいものを食べたり、
好きな作品の聖地巡礼をしたり、必死に心を養った。
いかに自分がサークラを中心に生活していたか実感したよ。

そして、終わりを悲しむ人の声にも、揺らいだ。
あくまでね、悲しんでいただくということは、
それだけ作品を愛していただいたということだから、
本来とてもありがたいことだよ。感謝しかない。
でも、一方で今この瞬間、確かにここにある悲しみの量を、
なかなか上手に受け止めることができなかった。

作劇論で考えると、間違いなくサークラは、
今終わっていい、今終わるのが一番いい作品です。
しっかりとピークアウトさせ、熱量と必然性を保ったまま、
丁寧にソフトランディングしてきました。
ありがたいことに、多くの人にも愛されています。
人気のある内に、綺麗に終わることができるタイミングです。

でも、そんなの関係ないんでしょうね。

いや、そりゃそうだ。俺だってそうだった。
好きな作品の最終回とか憂鬱で仕方なかったよ。
作劇論?知るかよ!感情論でイヤなものはイヤだ!
その気持ちの方が、むしろ分かります。

沢山の意見の中で、何だか感心してしまったのが、
「駄作になってもいいから、ずっと引き伸ばして、
私が飽きるまで続けてほしい」
という感じのコメント。
ああ、全部分かっているのだなと。
分かった上で、わがままを言いたくて仕方ない。
そのぐらい、強い想いをもってくださっているのだなと。

だから、俺も強い想いをもってこれに応えるよ。
「いいや、貴方のためにも終わるよ!」と!
作劇論だけじゃない。俺は感情論でも、心でも、
この終わりを正しいものだと信じている。

物語も人と同じ、必ず然るべき寿命がある。
それを無理やり引き伸ばしてみても、
キャラクターを不幸にするだけだ。
そこに、俺は勿論、誰の何の都合も介在する余地はない。

それにね、確かに全員が飽きるまで続けたら、
もしかしたら最終回を悲しまれることはないかも知れない。
でも、同時にそれは、誰の心にも残らない作品
なってしまったことを意味しているから。
そうなってしまうのは、やっぱり嫌だよ。

先日編集さんから、あるストアコメントを紹介いただいた。

スクリーンショット 2017-09-29 13.10.49.png

GANMA!のコメント欄は逐一読ませてもらっているけど、
アプリのストアコメントまではなかなかチェックできないから、
本当に新鮮で驚いたし、何より嬉しかったね。
変な表現になるけど、ステマでもこんな文章は書けないよ。
自分も作家だから分かる、いかにこの言葉が切実かぐらいは。

だから、俺自身確かに終わることに対して揺らぎもしたし、
悲しみの声に対して上手く返すことができなかったけど、
この一ヵ月間向き合いに向き合い続けて、
ようやく今辿り着いた思いを、ここに叫ぶことで回答としたい。

「ありがとう!!俺も貴方も大丈夫!!」

ここまで作品を強く愛し、
その思いをわざわざコメントで届けてくれる。
それはつまり、貴方に「作品を愛する力」があるということ。
これは他の読者さんもそうだよ。誰にでもある力じゃない。
この力がある限り、貴方は人生で沢山の素敵な作品に、
今後も必ず出会うことができます!

そして、俺はサークラがその一つになれたこと、
作品を愛する力を養う作品になれたことを、
この上なく嬉しく思っています!

悲しみが愛しさに変わる日は、
もしかしたらすぐには来ないかも知れない。

でも、思春期に出会った作品は特別だから。
今の悲しみは、いつか必ず財産になる。
かつて俺を悲しませた作品がそうだったように、
貴方のその本物の悲しみは、とても尊いものになるよ。

そう言い切ることができるのは、
こうしてサークラを悔いなく描き切ることができたから。
もし後ろめたいことが一つでもあったら、こうは言わない。
だって、ちょっと思い上がったこと言ってるものね。
過去に自分が触れた傑作と、自作を同列に扱っちゃったり。
でも、そのぐらいしっかりと作りたいものを作りきって、
それが確かに届いた人が沢山いるのは、間違いないから。

だから、一緒に最後まで楽しみましょう。
今この瞬間は、間違いなく意味と価値のあるものだ。
俺は全部込めた。貴方も、全部受け取って下さい。


……と、ここまで偉そうに言ったからには、
俺もしっかり読まないとなぁ。
『マリア様がみてる ハローグッバイ』を。

いやね、祥子様が卒業しちゃうのが嫌で、
発売日に買ってからずっと読めてないの(2008年12月発売)。

ね、終わりを悲しむ人にああだこうだ言う資格とか、
一切ないってことがよく分かるよね。
でも、こういう終わり嫌いの俺が描く終わりだからこそ、
半端なことはしないと思っていただけたら幸いです。


さて、いよいよもう一時間ちょいですか。
いざ公開したら、それはそれで思うことは沢山あるだろうね。
そちらもまた、ブログで発信していきたいと思います。

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posted by サコタヤスユキ at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2017年03月19日

ぞろ目に気もそぞろ

誕生日なのでブログを書こうと思ったけど、
時期的に年度末ということもあって、
年末に書いたものと思うことはほぼ同じです。

と言って終わるならtwitterでいいだろ
という話なので、新年からここまでも振り返り、
少しだけ語らせてもらいましょう。

そうですね、2017年のスタートダッシュ、
驚くほど失敗しましたね。

そもそもね、ああいうある意味重い内容を、
わざわざ年末のブログに書いたのは、
自身の危うさを心底自覚していたから。

あの時はここをプロモーションの場とも言ったけど、
もう一つの大きな役割として、書くことで己の思考、
行動を前進させる、というものがある。

そういう狙いもあって、反省と決意を確かに記した。
そこに一定の成果はあったのだけど、
残念ながら完全に危うさを回避するには至らなかった。

危うさは明確な危機となり、俺は変な角度で落下、
ものすごく悪い痛め方をした、心をね。
実際、鬱と言っても大げさではなかったと思う。
不安定で、悲しい、恐怖を味わったよ。

幸い、こうして告白していることからも分かるように、
様々な助けもあって、最悪の危機は脱した。
しかし、脱しはしたものの、まだまだ油断はできない。

今回のことで分かったのは、
決意だけでは何にもならない、ということ。
年末に書いた決意は言うまでもなく本物だし、
折に触れてそういう言葉を示すことは悪いことではない。
でも、人の心というのは、そう強いものでもないよね。

だったら弱くてもいいのかというと、それも違う。
強い創作のための強い心、それを保つために必要なのは、
知識。
それによる技術、経験といった、形の確かなものだ。

どこかで俺は、知識を遠ざけることで、
自分の無知に気づかないようにしていた節がある。
賢い人の存在を知らないでいたら、
自分の愚かさにも気づくことなく、
ある意味強く、幸せに生きることができる。
皮肉でも何でもなく、そういう強さもあると思う。
しかし、それは俺の目指す強さとは違う。

俺の目指す強さのためには、気持ちだけではなく、
確かな知識を身につけないといけないということを、
今更ね、本当に今更、痛感した。
昔から勉強は大事だと言われていたけど、
そうか、だから大事なのかと実感した。

鬱を脱してから、俺は俺の在り方を再構築するため、
いくつか行動を始めている。
それが実るかどうかは、まだ分からない。

年齢もいつの間にやら33歳、気もそぞろにもなる。
でも、そこで焦りや不安に足を止めては本末転倒、
時に怖がっている場合ではないよ。
放っておいても時は流れる、だったら怖がる意味はない。
流れる時に流されるのではなく、己で歩むために、
俺は、俺の目座す強さに至るための毎日を、
過ごしていきたいと思う。

そして、最後になったけど、日々の創作と、
その創作への応援は、本当に力になりました。
創作だけではない、友達の存在もそう。
やっぱり、俺の毎日に貴方の存在は欠かせない。
ああだこうだ今回は面白くないことばかり書いたけど、
今後とも一緒に楽しく過ごしていけたら嬉しいね。


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posted by サコタヤスユキ at 16:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2016年12月31日

できなかったこと

本年も大変お世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。

と言って終わるならtwitterでいいだろ
という話なので、駆け込みで少し語ります。

大晦日ということで、やっぱり今年を振り返り、
一体自分は何ができたのか、そして、
何ができなかったのかを考えてしまいますね。
特に後者、頭を駆け巡るのは自分にできなかったこと。

何と言っても、ちょうど一年前の約束を、
目に見える形で反故にしていますから。
そこに対する申し訳なさ、情けなさはかなりのもの。
本当に、ビッグマウスはこういう時に厄介ですよ。
できなかった時のカッコ悪さがハンパない。

そう、モエプロ十周年で公演をというのは、
俺にとってやるべきことの筆頭だったし、
期待の声があったのも事実。
でも、結果としてできなかった。
いいや、もっと直接的に言うと、しなかった。

やろうと思ったらできたはずでしょう。
その時々の都合、あれやこれやを天秤にかけて、
ただ単に俺は、しないという決断をしただけだ。
それが自分と他人の期待を裏切ると知っていながらね。

このブログは、俺にとって宣伝の場であり、
セルフプロデュースの一環、つまり、
自分のいいところを見せる場だ。
だから、今年のブログ自体も、
数は少ないながら明るいものが多い。
だってそうだろう。いちいち弱音を吐いても、
挫折を見せつけても、文字通り意味がない。

しかし、その影ではどうだっただろうな。
公演ができなかったことも含めて、
私生活も決して順調とは言い難く、
やはり焦りと不安が強い一年だったと思う。
密かに筆を折りそうになったことも、あった。

では、なぜこの年の瀬にわざわざ、
こうして弱音を吐き、挫折を見せつけるのか。

決まっている。そこから這い上がる様を、
よりドラマチックに見せつけるためだ。


自作自演のようだけど、少し違うかな。
結果的に自作自演になったら万々歳だけど、
這い上がれる保証などどこにもなくて、
さらなるカッコ悪さに繋がるかも知れない、
リスクの大きな発言だものこれは。

しかし、包み隠さず明かした上で、前を向く。
それが今年味わった痛みを活かす、唯一の方法。
ネガだろうがポジだろうが関係ない、
味わった感情は一つも無駄にしたくない。
せめて、そういう選択を取りたいと思う。

できたことを改めて殊更に披露して、
できなかったことを覆い隠すのも、
一つの選択だとは思う。明るい言葉はいいものだ。
ただ、俺の性格上、それだけでは堕落するよね。
一生懸命になれなかったことがある。
その自戒を、明確な形で残しておきたい。

そして、こういう選択を取るほど、
できなかったことに打ちのめされて尚、
結局来年への望みを捨てなかった、
捨てずに済んだのは、言うまでもなく、
周りで支えてくれている皆様のおかげです。
そこはもう本当に、厄介な修辞もなく、
ただただありがとうと言わせて下さい。

改めて、本年も大変お世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。

posted by サコタヤスユキ at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記