半年ぶりのブログ更新ですか。
誕生日以来、この半年もあっという間だったな。
大きな変化と言ったら、そうですね、
体重が10キロ減りました。
でも、今回の更新には関係ない話題ですね。
あ、別に病気ではないですよ?むしろ健康ですし、
強くならないといけないと思って過ごしている結果です。
そういう意味では、全く関係ない話題ということでもないか。
この1ヵ月は、特に自分の弱さと戦っていたから。
そう。タイトルにも記した通り、“サークルクラッシュ!”が、
いよいよ数時間後の更新で最終回を迎えます。
このことを発表したのが、1ヵ月前。
事前に告知をしたのは色々と配慮あってのことだけど、
まさかここまでの反響があるとは思っていなかったよ。
反響と言うか……終わりを悲しむ人の数に、正直面食らった。
今までね、まったくしたことがない体験だったから。
3年半も一つの作品と付き合うことも、
目の前にいない大人数に作品に触れてもらうことも。
長く付き合った作品を、もう書かなくなる。
生活(人生)の中で確かな柱の一本を失うと思うと、
何だかものすごく心身が揺らいだ。
憂鬱に飲み込まれてはいけないと、美味しいものを食べたり、
好きな作品の聖地巡礼をしたり、必死に心を養った。
いかに自分がサークラを中心に生活していたか実感したよ。
そして、終わりを悲しむ人の声にも、揺らいだ。
あくまでね、悲しんでいただくということは、
それだけ作品を愛していただいたということだから、
本来とてもありがたいことだよ。感謝しかない。
でも、一方で今この瞬間、確かにここにある悲しみの量を、
なかなか上手に受け止めることができなかった。
作劇論で考えると、間違いなくサークラは、
今終わっていい、今終わるのが一番いい作品です。
しっかりとピークアウトさせ、熱量と必然性を保ったまま、
丁寧にソフトランディングしてきました。
ありがたいことに、多くの人にも愛されています。
人気のある内に、綺麗に終わることができるタイミングです。
でも、そんなの関係ないんでしょうね。
いや、そりゃそうだ。俺だってそうだった。
好きな作品の最終回とか憂鬱で仕方なかったよ。
作劇論?知るかよ!感情論でイヤなものはイヤだ!
その気持ちの方が、むしろ分かります。
沢山の意見の中で、何だか感心してしまったのが、
「駄作になってもいいから、ずっと引き伸ばして、
私が飽きるまで続けてほしい」という感じのコメント。
ああ、全部分かっているのだなと。
分かった上で、わがままを言いたくて仕方ない。
そのぐらい、強い想いをもってくださっているのだなと。
だから、俺も強い想いをもってこれに応えるよ。
「いいや、貴方のためにも終わるよ!」と!
作劇論だけじゃない。俺は感情論でも、心でも、
この終わりを正しいものだと信じている。
物語も人と同じ、必ず然るべき寿命がある。
それを無理やり引き伸ばしてみても、
キャラクターを不幸にするだけだ。
そこに、俺は勿論、誰の何の都合も介在する余地はない。
それにね、確かに全員が飽きるまで続けたら、
もしかしたら最終回を悲しまれることはないかも知れない。
でも、同時にそれは、誰の心にも残らない作品に
なってしまったことを意味しているから。
そうなってしまうのは、やっぱり嫌だよ。
先日編集さんから、あるストアコメントを紹介いただいた。

GANMA!のコメント欄は逐一読ませてもらっているけど、
アプリのストアコメントまではなかなかチェックできないから、
本当に新鮮で驚いたし、何より嬉しかったね。
変な表現になるけど、ステマでもこんな文章は書けないよ。
自分も作家だから分かる、いかにこの言葉が切実かぐらいは。
だから、俺自身確かに終わることに対して揺らぎもしたし、
悲しみの声に対して上手く返すことができなかったけど、
この一ヵ月間向き合いに向き合い続けて、
ようやく今辿り着いた思いを、ここに叫ぶことで回答としたい。
「ありがとう!!俺も貴方も大丈夫!!」
ここまで作品を強く愛し、
その思いをわざわざコメントで届けてくれる。
それはつまり、貴方に「作品を愛する力」があるということ。
これは他の読者さんもそうだよ。誰にでもある力じゃない。
この力がある限り、貴方は人生で沢山の素敵な作品に、
今後も必ず出会うことができます!
そして、俺はサークラがその一つになれたこと、
作品を愛する力を養う作品になれたことを、
この上なく嬉しく思っています!
悲しみが愛しさに変わる日は、
もしかしたらすぐには来ないかも知れない。
でも、思春期に出会った作品は特別だから。
今の悲しみは、いつか必ず財産になる。
かつて俺を悲しませた作品がそうだったように、
貴方のその本物の悲しみは、とても尊いものになるよ。
そう言い切ることができるのは、
こうしてサークラを悔いなく描き切ることができたから。
もし後ろめたいことが一つでもあったら、こうは言わない。
だって、ちょっと思い上がったこと言ってるものね。
過去に自分が触れた傑作と、自作を同列に扱っちゃったり。
でも、そのぐらいしっかりと作りたいものを作りきって、
それが確かに届いた人が沢山いるのは、間違いないから。
だから、一緒に最後まで楽しみましょう。
今この瞬間は、間違いなく意味と価値のあるものだ。
俺は全部込めた。貴方も、全部受け取って下さい。
……と、ここまで偉そうに言ったからには、
俺もしっかり読まないとなぁ。
『マリア様がみてる ハローグッバイ』を。
いやね、祥子様が卒業しちゃうのが嫌で、
発売日に買ってからずっと読めてないの(2008年12月発売)。
ね、終わりを悲しむ人にああだこうだ言う資格とか、
一切ないってことがよく分かるよね。
でも、こういう終わり嫌いの俺が描く終わりだからこそ、
半端なことはしないと思っていただけたら幸いです。
さて、いよいよもう一時間ちょいですか。
いざ公開したら、それはそれで思うことは沢山あるだろうね。
そちらもまた、ブログで発信していきたいと思います。
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