2015年12月31日

未だ至らない己に寄せて


何だか実感がないまま、今年が終わっていこうとしているね。

今は実家のリビングで何年かぶりに紅白を見ているよ。
ガキ使も面白いとは思うけど、さすがに少しマンネリかな。
しかし、まさか紅白でラブライブ!のスペシャルアニメが、
μ'sのステージが見られるとは夢にも思わなかったよね。
まさに、『それは僕たちの奇跡』。
一つのコンテンツが至ることができる究極を見せてもらった。

さて、実感があろうがなかろうが年の瀬は年の瀬、
しっかりと締めくくりの言葉を残しておこうと思うよ。

今年はやっぱり何と言っても“サークルクラッシュ!”
この作品に沢山の得難い経験をさせてもらった。

週刊連載化することで、毎週作品を発表し、
リアクションを寄せてもらう刺激を得られた。
常に創作の只中にいることで、作品への愛も、
そして俺自身の理解も、より深まったと思う。

そして、単行本化。先日のことだけに記憶も新しいけど、
今までの人生で一番大きな出来事と言っても、
決して過言ではないと思っているよ。
寄せていただいた沢山の応援の言葉、祝福の言葉、さらに、
多くのお客様と笑いあったイベント、まさに一生の宝物だ。

「次にくるマンガ大賞」で15位という順位をいただけたこと、
koebuとのコラボで新たな文化を知ったことなど、
挙げたらキリがないぐらい、サークラのおかげで、
俺は創作家としての己を自覚し、高めようとすることができた。

本当に感謝しかない。でも、だからこそ、こうも思う。
これらは、他者からもたらされたものであって、
決して己の力で掴み取ったものではない
、と。

自虐ではないよ。後ろ暗い気持ちは、何一つない。
自分がやった努力、あげた成績を、誇ってもいる。
しかし、まだまだ自分が何かを成したとは、
何者かに成ったとは、ちっとも思わない。

だってさ、世の中には俺より強い人が沢山沢山いて、
俺の夢は遠く遠くにあるもの。だから、敢えて気を緩めたくない。
今年、素敵な出来事を沢山経験させていただいて、
今が成長のチャンスだと思っているからこそ、気を引き締めたい。

それに、このブログだけだと、
やっぱり明るい、晴れがましいことばかり書いているけど、
言及していない日常の俺は、かなりダメダメだったりするしね。
マジで。そういうところも、来年は改めないといけない。
トータルで強くなるために、課題は山積みだ。


来年がどういう年か、実は何が何年目だとか、
誰に言われるまでもなく、俺はずっと意識してる。
その成すべきことを成したいし、新たな挑戦もしたい。

打ち勝ちたい。この願望を、確かに果たしたい。

今年は、辛いことも沢山あったよね。
俺も大好きだった、本当に大好きだった声優さんが、
あまりにも早くこの世を去ってしまった。
悲嘆に暮れたよ。今だって思い出すだけで涙が出る。

かつて、俺の高校時代の友人が20代という若さで
逝ってしまった時、俺は自分にこう誓った。
「悲しみを超える速度で、喜びを作ってみせる」と。
あれから少し時が経って、その言葉の難しさが、
皮肉にも身に染みているよ。時もまた、加速するのだもの。

そう。止まっている相手に追いつくのではなく、
加速する相手を追い越さなければ、あらゆる願望は叶わない。


時とはどういうものか、願望とはどういうものか、
より理解できるようになったからこそ、
正直言って、難しいと思う。簡単にできるとは、言えない。
でも、ここまで理解した上で改めて、言いたい。
俺は「悲しみを超える速度で、喜びを作ってみせる」と。

きっと、辛いことも苦しいことも、自分の力不足に嘆くことも、
来年もメチャクチャ沢山あるだろうね。
ないように努めるけど、どうしたってあると思うよ。
それでも、一つ一つ、逃げずに戦っていきたい。
そして、その道を多くの人と一緒に歩みたい。


少し曖昧になってしまって申し訳ないけど、
気持ちを確かに残しておきたいということで、ご容赦下さいね。

単純に、皆様におかれましては、俺の決意も意志も立場も、
何もかもどうッでもいいから、ただ一つ、
作品を受け取って下さいと、そうお願いすることを、
今年最後の言葉にしたいと思います。

皆様本当にお世話になりました。
来年も何卒宜しくお願い致します!




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http://store.ganma.jp/comics/ccrash/

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2015年12月28日

GANMA!オールスター紅白マンガ合戦!に寄せて


kouhaku.jpg

いつも連載をさせていただいているGANMA!の二周年特別企画、
『GANMA!オールスター紅白マンガ合戦!』に、
企画構成として参加させていただきましたよ。

http://ganma.jp/kouhaku2015

ご記憶いただいている方もいるかもだけど、
同様に企画構成を務めた夏休み特別企画のリレー漫画が
好評だったとのことで、引き続き起用いただきました。
(当時のボヤキ:http://sakota.sblo.jp/archives/201508-1.html
そう、好評だったということでね(繰り返すなよ)。

さて、上記の当時のブログにもあるように、
夏休み特別企画の際は、参加作品は計19作品でした。
それでも、全くジャンル、スタイルが異なる作品を、
一つの作品として再構成するのはとても大変だったよね。
結果遊園地というフォーマットを提案できたのは、
なかなかのファインプレーだと思っているよ。

そして、今回は二周年記念としての特別企画。
夏の頃と比べて、そもそも連載作品も増えている。
その結果、今回の参加作品数は32作品となりました。


最初にメールで参加作品数を聞いた時、
俺はこう思ったよね。「あ、ムリです」って。


ま、ムリですって思いながら、いざ打ち合わせでは、
「沢山参加いただけて良かったですね☆」とか言ってましたけど、
いやいや!内心ドッキドキだったよ!
どうにもならなかったらどうしよう!と!

しかも、当時は拙作“サークルクラッシュ!”の単行本作業、
さらに、そのサークラ本編のネームもものすごく佳境で、
かなり余裕がなかった。余裕がなかった、のに、
サークラもこの企画に参加することになって、まさに三重殺!

しかし、そこは良く言えば器用、悪く言えば神経質で、
面倒なほどこだわり気質の俺
(なぜ過剰に悪く言うのか)、
閃き力をフル回転させて、また一つの回答を見出したよ!

それが今回のスタイル!年末特番だ!

まさに今この時期、TVでは様々な特別編成の番組をやっている。
最近ではスポーツ系バラエティが人気だし、
隠し芸も思い出深い、歌番組も未だに盛んだ。
そういう、年末年始のドカチャカ感になら、
今のGANMA!が誇る多種多様な連載作品を全てぶち込める!

さらに!ただバラエティでドカチャカやるだけだと、
言ってしまったら内輪ウケ、今のコンテンツに重要なのは、
巻き込み力、貴方にも参加してもらわないと駄目だ。
そうすると、GANMA!のコメント機能を使わない手はない!
紅白対抗戦という体をとることで、より作品間の繋ぎをスムーズに、
そして、皆で一緒に楽しむ場にできるのではないかと!

この仕組みに辿りついた時……正直、嬉しかったよね。
ま、実際はこの後、参加作品の振り分けで、
とてつもなく神経を使うことになるのだけど。
ただ、絶対に盛り上がるということが確信できた。
何故なら、この提案が間違いなくハマるだけの熱量が、
今のGANMA!と、そして読者の皆様にはあったから。


実際、公開から少し経った現在、それは証明されていると思うよ。
コメ欄では色々な作品のファンが一緒になって盛り上がっているし、
紅白の票差も見事に接戦!すっごくバラエティらしくなっている。

これは夏の時にも書いたことだけど、この企画が、
新たな作品との出会いの場になってくれたら嬉しいね。
手前味噌ながら、いい土台は提供できたと自負しているし、
当然各作家先生も、しっかりアピールしてくれていると思う。
サークラも、かなり反則気味ではあるけど、
このお祭りに一つ花を添えられたかなと思っているよ。

だから、まだご覧になっていないという方も、
ぜひ積極的に参加してみて下さいね!

ただ、一つだけ、一つだけ強く主張したいことがあるの。
サークラをトリにしたのは俺の判断じゃないよ!

あのね、出し物の順番は俺が最初にひな形を出して、
それを編集さん達が精査してもらっていたのだけど、
返ってきた決定稿を見て、一番ひっくり返ったのは俺だからね!
「トリにしてみました☆」ジャネーヨ!

いや、別にトリだからどうということもないだろうけど、
何かこう、何かアレじゃないですか!(悪く言うと神経質)
確かに、対戦相手をむさむらに指定はしましたけどね……。

おあとがよろしいようで。ではまた、次の更新で。




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2015年12月21日

「次にくるマンガ大賞」結果発表に寄せて


“サークルクラッシュ!”単行本発売!

から一ヶ月が経ったよ!あっという間に!

大方の予想通りの書き出しですね。まさに天丼。
でも、天丼を貫き通すのもまた一興ですよ。

さて、この一ヶ月間はやっぱり、日々緊張感があったね。
何に緊張するかって、それは当然売上げについてだよ。
どれだけ売れるのか、評判はどうか、当然気になる。
気になるし、できるだけ都合のいい展開になるよう、
願わない訳がない。ただ、難しい勝負だとも分かってる。
現実と向き合いながら夢も見る、振れ幅の大きい毎日だった。

そして、その緊張感にものすごいプラスαとなっていたのが、
「第2回 次にくるマンガ大賞」へのノミネートだった。
方々を驚かせたまさかのノミネート、その投票期間は、
まさにこの単行本発売の日々と被っていた。
何せ今まで全く経験のないレース、さらに相手は格上だらけ、
これもまた緊張しない訳がないよね。

その「次マン」の結果発表が、去る12/18、
ニコニコ生放送上にて行われた。

ラジオディレクターのやまけんさん、声優の大西沙織さん司会で、
ゲストにはダ・ヴィンチの編集長、日版の社員さん、
さらには、アニメ監督の山口敬一郎さんという、
華々しい番組に、ノミネート作品として関わっている……
その時点で、改めて光栄なことだと思ったよ。

肝心の結果発表ですが、拙作“サークルクラッシュ!”は、
15位に入賞することができました!

http://tsugimanga.jp/result/web/

この順位がね、実は本当に絶妙なのですよ。
番組をご覧の方にはお分かりの通り、順位の発表があるのは、
ノミネート30作品中、この15位まで。
まさにギリギリのすべり込み!思わず笑っちゃいました。

確かに、決して派手な順位ではないと思う。
悔しさが一切ないとは言わない。
でも、やっぱりそれ以上に嬉しいし、誇らしいよ。
世に数多ある作品の中から、まずこうしてノミネートいただき、
それだけでなく、本ッ当に多くの投票をいただいての結果だもの。

この場を借りて、投票いただいた皆様には、
改めて心からお礼申し上げたい。ありがとうございました!

15位に入ったおかげで番組でも紹介いただけたし、
おかげで大西沙織さんに名前を噛んでもらうことができました!


……いや、確かにサコタって珍しいとは思うけど、
しどろもどろにさせちゃったことに罪悪感を感じたよね……。



冗談は置いといて、本当に緊張したけど、
本当に楽しかったよ。つくづく貴重な経験をさせてもらった。
このドキドキも、このワクワクも、必ず俺の血肉になる。

自覚しないといけないことは多いよ。
こういう限定的な条件下でも、まだ上には沢山の作品がいる。
しかも、圧倒的な差でもって。それが事実だ。
でも、これこそが大海を知るということ!
知らずに狭い世界でわちゃわちゃやっていたら、
一生成長することはできないよね。

今回、こういう場に参加させてもらって、
こういう順位をいただいたことから、学ばないといけない。
強い人たちは、どこがどう強いのか。
自分たちは、どうやって強くなっていったらいいのか。

実際、あまりインパクト勝負ができる作品ではない。
パッケージの可愛さは文句なしだけど、明確な売りはどこか、
パッと一言で明示するのは難しく、推しづらさもあると思う。

それは、これが俺自身にとって初めてのマンガで、
正直連載開始当初はそこまで意識が回っていなかったせいだ。
書き続けて面白くなっていけばいいと思っていたし、
その通りになっている自負はあるけど、
まずパッケージで目を引いて、読み進めたら面白くなる、
とは言っても、その中間!読み進めるための起点がないと、
なかなか爆発的な支持を得るのは難しい。

そこを自覚した上で、一人でも多くの人に届けるために、
今後もしっかりとプロモーションしていきたいと思うよ。

本当に、広いフィールドで強い人と戦うことができて、
レベルが上がった。自分で言うのも何だけどね。
でも、自分で言うことこそが、一つの決意表明だよ。
もっともっと、面白くなるぜっていう。
だって、そうでないと投票した人が損しちゃうもの。
報いるための手段は、たった一つしかない。

重ね重ね、こうした機会を与えてくれた、
読者の皆様には感謝しかないです。
それに、この作品を共に生み出してくれている、
GANMA!編集さんとこすずめさんにも、尊敬と感謝を。
そして、ノミネート発表の時と繰り返しになるけど、
この駆け出しの身に大きな勝負の場を与えてくれた、
ダ・ヴィンチとniconicoにも、改めて感謝します。

この経験を糧にサークラも俺もますます加速していくので、
今後ともぜひ応援よろしくお願いしますね!


……あ、唯一残念だったのは、TOP10に入ったら、
何かウイイレのパラメーターみたいなのつけてもらえたんだよな。
あれでサークラがどう評価されるのが見たかったなぁ。



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2015年12月15日

GANMA!ファンミ&TSUTAYA三軒茶屋店イベントに寄せて


“サークルクラッシュ!”単行本発売!

から三週間が経ったよ!あっという間に!

デジャブを感じる書き出しである。
でも、いくら月日があっという間に経つからと言って、
書かずに済ますのは勿体ないことがあるよね。
それが、タイトルにも書いた通り、
GANMA!ファンミーティングと、
TSUTAYA三軒茶屋店さんでのイベントだ。

単行本発売の翌日と翌々日という、まさに
ホットなタイミングで参加させていただいただけに、
思い入れもひとしお。想いを書き残しておかないとね。

まず、GANMA!ファンミーティングと銘打たれたイベント、
GANMA!初のリアルイベントということで、
当然スタッフにもお客様にとっても、何が起こるか未知数。
何より、お客様にとってはね……
まさかマンガのイベントに参加したら、
都心のオフィスビルに通されるとは思わなかっただろう。


さらに、イベント開始からまず一時間は、
GANMA!編集陣による今後の展望など云々のプレゼンが……
って株主総会か!!
裏で出番を待つ我々作家陣は、
その真面目っぽい雰囲気に戦々恐々としていたよ!

でも、俺にとって気が楽だったのは、このイベントが、
“武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。”のなるあすく先生と、
“ブレイブフロンティアハルトの召喚日記”のサンジョウキイロ先生、
そして何より、過去に多くのイベントを共に切り盛りしてきた、
こすずめ先生と一緒にやるものだったということ。
おかげで裏でも楽しく過ごせたし、緊張することもなかったよ。

トークパートでは、席の並びもあって、
なる先生がまずまとめ、サンジョウ先生が独特の雰囲気で流し、
我々サークラコンビが落とす感じで、すごくスムーズだった。

スムーズだったけど……振り返ってみると、我々二人が酷かったね!
やれ担当さんを光のオタクだのリア充だのとイジり倒し、
コミックスマートさんは金があるとかいう下世話なネタでイジり倒し、
やりたい放題という言葉がまさに当てはまると言うか、
この場を借りてお詫び申し上げたいことが多々あるよ!

ま、こういう我々を呼んだ方にも責任があるけどね!
(何で無礼を重ねるの!?)

……実際、お客様のリアクションが温かくて、
真剣に聞いたり気軽に笑ったり、そういういい雰囲気だったから、
ついつい我々のサービス精神に(過剰に)火が付いた感があるよ。
それぐらい、いい意味で初の試みらしい内輪感があり、
この先の発展性も感じることができて、すごく楽しかった。
ぜひ今後も続いていってほしいと思ったよ。

編集の皆様、なるあすく先生、サンジョウキイロ先生、
そして、お越しいただいた皆様、改めてありがとうございました!


次に、TSUTAYA三軒茶屋店さんでのイベント……
こちらは、一転してかなりの緊張感があった。
だってTSUTAYAだよ?俺もたまに行くお店だよ?
そこで自分がイベントをやる、まず現実感がなかった。

実際、こすずめ先生とサイン本を用意しながら、
「絶対3、4人しか来ないと思う!」
「私たち本当にネガティブですね!」

と言いながら笑ったりしてたけど、決して冗談ではないよ。

そして、これはただの自虐的なネガティブでもない。
だって、連休の最終日で、都内の限られた場所、時間に、
実際まだまだメジャーとは言えない作品のイベントに、
わざわざ足を運ぶ人がどれだけいるか。
真面目に考えて、3、4人であってもまったく不思議ではない。

作品自体は多くの人たちに応援いただいている実感があるけど、
俺はリアルイベントの難しさを、嫌と言うほど知っている。
当日の天候も(俺が雨男なせいで)思わしくなかったしね。
何が起きてもおかしくない。そういう覚悟でいた。

そういう覚悟ではいたけど……
まさか大盛況のお客様の前で、一時間完全に
自分たちでイベントを仕切ることになるとはね!


嬉しい誤算と、マジの誤算がごっちゃになって、
テンションがおかしなことになったよね。

嬉しい誤算は、言うまでもなくお客様の賑わいだ。
いつもサークラを応援してくれている方たちから、
個人的な友人まで、沢山の人が来てくれた。

そして、マジの誤算としては、その沢山の人を前に、
急遽自分たちでイベントを仕切ることになったことね。

俺はね、上記のファンミの時もそうだし、極端な話、
このブログでもそうだけど、とにかくよく喋るし、
可能な限りふざけたいの。何故かって、臆病だからね。
実のところ、ニュートラルなギアでは人前に立てない。
だから、この日も待機時間に三軒茶屋店のスタッフさんの前で、
軽くお調子者な感じを出していたのね。

そしたら、ついてくれていた編集さんが、
「この通り彼らは喋りが達者なので安心して下さい」
的なことを言うし、それに対してスタッフさんも、
「これならイベント任せちゃっても大丈夫そうですね」
とか言っちゃう訳ですよ……。

結果、ノープランでいきなり進行役に。

てっきりね、そのスタッフの方の司会の元、
聞かれたことに答える的な、そういうよくある感じかなと!

そう思っていただけに、最初は不安がすごかった。
でも、臆病であると同時に、俺はどういう訳か、
思い切りがすごいんだよね。だから、やると決めたらやる。
徹底的にやると決めたよ。何かって、客イジリをだよ!

今思うとギャンブルだな!
こすずめ先生とトークをして、それを聞いてもらうというのも、
選択肢に入れるべきだったかも知れない。
でも、成功した時に何が一番盛り上がるかと言ったら、
やっぱりそれは、お客様とのコミュニケーションだ。

そして、その決断は功を奏したと思う。
俺の色々なフリ、質問に、参加してくれた方々は、
すごくノリよく応じてくれた。おかげで、俺たちもノっていけた。

ま、ノっていけた結果、TSUTAYAさんの店頭
(つまり、普通に買い物にきたお客様もいる)で、
やれ私の性癖はどうだの、このキャラは童貞だの処女だのと、
出禁モノの発言を繰り返すことになるのだけどね!

二日連続で、テンション上がるとロクなこと言わないなこいつら。

でもさ、それでお客様が笑ってくれたら、ええやん?
……いい話風で全てまとめるのは無理があるけどさ、
実際、これが俺たちの偽らざる全力ってことだよ。
上手い話もできないし、黙っていて許されるタレントでもない。
だから、全力。多少スベろうがヤケドしようが、全力出すしかない。
そういう意味では、お客様に対して礼儀を果たせたと思っているよ。

ちなみに、当日のイベントの模様がこちら。



何かもう左手のぐにゃり感がすごくいけ好かない!
でも、あからさまにマイクを持つ右手に力が入っていて、
そこは何だか初々しいよ!頑張ったよお前!


ただ、こうして当日色々とツイートもして下さったり、
TSUTAYA三軒茶屋店さんには本当にお世話になりました。
まだまだ駆け出しの俺たちに親切に接してくれて、
作品のことも大切に扱っていただけて、
どれだけ感謝してもし足りないですよ。
本当に本当に、ありがとうございました!


改めて振り返ってみると、当たり前のことなのだけど、
スタッフ様、そしてお客様の力を借りて、
何とか立たせてもらったなと、実感するばかりだ。
確かに、いわゆる表方、メインは俺たちであって、
その自覚や責任感は正しく持たないといけないのだけど、
自分たちだけで何かを成したなど、夢にも思っちゃいけない。

ここ最近の更新ではね、あらゆる場面で感謝感謝と、
下手なラッパーみたいに感謝の言葉を繰り返しているけど、
嘘偽りない実感なのだから仕方ないよ。

思い起こされるのは、ラブライブ!の5thライブ、
久保ユリカさんが最後の挨拶で、
「舞台セットのネジを見て、このネジを作ってる人も、
ライブを支えてくれてるんだなと思った」

ということを言っていたけど、まさにその心境が分かった。
この気持ちこそ、大切に持ち続けていきたいよ。


そうそう、感謝と言ったら、有難いことに、
イベントではお客様から差し入れもいただいたよ。
せっかくだから、この機会にお礼を言っておくね。

sasiire.jpg

可愛い梱包にメッセージカード、さらに、地方限定のお菓子、
そして、キャプテン翼最中に、自撮り棒……



tubasa.jpg
   /何で自撮り棒!?\


十年以上の友人からの差し入れだけどね……。
オチがついたと言うか、訳が分からないと言うか……。




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2015年12月06日

“サークルクラッシュ!”単行本発売から早二週間


CC1h.jpg

“サークルクラッシュ!”単行本発売!

から二週間が経ったよ!あっという間に!

光陰矢の如しとは言うけど、ここまで濃密で、
なのにあっという間という感覚は、初体験かもね。

発売日からここまで、本当に嬉しいことが沢山あった。
沢山の人から、お祝いやお褒めの言葉をいただけたし、
イベントでは直接読者の皆様とお会いすることができた。
ものすごく楽しかったよ。振り返ってみてつくづく思う。

実のところ、発売に向けての毎日は不安の連続だった。
一歩一歩前進してきたものの、まだまだ至らない我々だ。
しかし、単行本化することで、自身の作品に関わる人の数が、
今まで以上に膨れ上がる。その人たちに報いる術は、
売上げを出す以外にない。慈善事業ではないからね。

そして、今まで以上に広く世に作品を出すことで、
より明確な評価が突きつけられる。
売上げもそうだし、作品内容に対する反応もそう。
いつも、広く世に出たい、勝負したいと繰り返している俺だけど、
そこに対して恐怖がない訳では、決してない。
格好悪い話だけどね、偽らざる気持ちだ。

でも、いざ発売してみたら、そういう不安は吹き飛んだよ。

繰り返しになるけど、本当に多くの人からの言葉のおかげだ。
読者の皆様を始め、友人や親族に至るまで、
まるで我がことのように喜んでくれた。
その光景を見ることで、自分がやったことが、
ポジティブなことなのだとようやく素直に実感できた。

確かに、シビアなことも考え続けないといけない。
実際問題、売れなければ次はないのだから、
喜んでくれた人たちに報いていくためにも、
俺は次に至るために動ける限り動いていきたい。
でも、それと同時に、しっかり喜ぶことも大事だよね。
そうしないと、悲壮感ばかりが出てしまうのも。

そして、喜びは真の感謝にもつながる。
店頭に本が並ぶということが、一体どれだけの人の、
どれだけの労力の上に成り立っているのか。
俺はここまでリアルに考えたことはなかった。
その全てに感謝しないと、創作を続ける資格はないよ。
転じて、毎週の配信にしたってそうだ。
一瞬でも当たり前のことだと思ってはいけないよな。
感謝の気持ちは、確かに俺の心に根付いたよ。

手前味噌ながら、“サークルクラッシュ!”は、
もっともっと多くの人と一緒に楽しめる、
強いポテンシャルを持っていると思う。
常に全力を尽くして、強い思いで作っているからね。
だから、必ず貴方に届けてみせるよ。



ありがたいことに、色々なサイトで紹介記事をいただいている。
知ってもらう機会は、一つでも多いに越したことはない。
だから、もしAmazonをご利用中の方がいたら、
ぜひカスタマーレビューも寄せていただきたいね。

実際、単行本発売は大きな出来事だったけど、
ゴールでも何でもない。本誌での連載はかなり佳境だ。
だから、今回皆様からもらった喜びと感謝を、
新たなエネルギーにして、俺はまだまだここから、
突っ走り続け、加速しまくっていくよ。
応援よろしくというのはどうも面映ゆいのだけど、
できるだけ近くで眺めていていただけると嬉しいです。


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