2015年11月14日

31歳がサインに悩む話


読む気が失せるタイトルだな!!

しかしね、意外と切実な問題だったよコレは。
宅配便の受け取りとかクレカの支払いにするサインではない、
色紙とかそういうのにするサインを考えるってのはさ!

どうして考える必要が出てきたかと言ったら、
それは先日発表した“サークルクラッシュ!”単行本発売に伴う、
第1回 GANMA!ファンミーティング」や、
TSUTAYA三軒茶屋店さんでのイベントのためだ。
いわゆる、サイン本というヤツだね。
確かに、そこに俺のサインだけがないのはおかしい。

多くの人が、いわゆる若気の至り的な興味本位で、
自分のサインを考えた経験があると思う。
多分、俺もあったと思う(忘れてしまったけど)。
それは、微笑ましいエピソードだと言ってもいいだろう。

でも、それが30を過ぎた男のやることかと言うと、
話が変わってくると思うのよね……。


だから、最初はすごく躊躇いがあった。
ハッキリ言って、逆に自意識過剰なのは分かっているけど、
自身にタレント性がないのにサインが要るのかと、
かなり悩んだ。もういっそのこと、大空あかり(初期)や、
園田海未のようなサインでいいのではと思った。

akari.jpg

sonoda.jpg

(参考画像:これはこれで清々しさを感じる)

しかし、これも彼女たちがやるから成立するのであって、
俺がやっても何だか「逃げ」を感じる。
空気を過剰に読む必要はないと思っているが、
その場に応じた態度、対応をするのが大人だろう。

こうして試行錯誤を繰り返し、何枚も紙を無駄にした結果、
誕生したのがこちらのサインだ。

サインm.jpg

フワッとしている。

ま、特に俺を表すモチーフなどがない以上、
筆記体をベースにするのは妥当だろう。

意識した点は、Sを軸にすること。
これは、俺が推しているアイドル、
「ステージに咲く氷の華」こと氷上スミレリスペクトだ。

s.jpg

hisa.jpeg

(参考画像:氷上スミレちゃんとそのサイン。美しい)

こうしてSを軸にして、名字を筆記体に流し、
tの横棒をYと絡めるサインっぽさでまとめてみた。
ちなみに、Yの終わりが矢印(→)になっているのは、
未来へ進む意思を表現しています。





もう一度言いますね。
未来へ進む意思を表現しています。





……こいつ、恥ずかし奴だッ!!?



いやもう、追及される前に堂々と言っとこうかなって。
やっぱり、何らかの「形」もサインには大事だと思って、
星とか花とか、そういうのは俺のガラじゃないから、
シンプルに意思を込めてみようということでね。

そういうことで、意外と頑張って作ったサインなので、
機会があったら受け取っていただけると嬉しいです。
出来立てホヤホヤということは、もしかしたら、
今後価値が出るかも知れないしね!(ポジティブ!)

文中で紹介した「第1回 GANMA!ファンミーティング」は11/22
参加は無料でサイン本は抽選ということだけど、
俺とこすずめ先生だけではなく、
むさむらのなるあすく先生やブレフロのサンジョウキイロ先生も
いらっしゃるので、面白いイベントになると思うよ。

そして、TSUTAYA三軒茶屋店さんでのイベントは翌日11/23、祝日だね。
こちらは、当店舗で1巻をお買い上げいただいた方全員に、
サインをさせていただけるということで、ぜひ参加いただきたいね。
その日までに、しっかり描けるように練習していくからさ。

☆単行本特設サイト
http://store.ganma.jp/comics/ccrash/

☆サークルクラッシュ!ブラウザ版
http://ganma.jp/ccrash

○GANMA!公式HP
http://ganma.jp/
○アプリDLページ
【iPhone】
https://t.co/U2L2kFR3pz
【android】
https://t.co/Tw0xNWQaq2

posted by サコタヤスユキ at 19:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2015年11月12日

“サークルクラッシュ!”単行本発売決定に寄せて


祝!“サークルクラッシュ!”単行本第1巻
11月21日発売決定!!


ccc1.jpg

☆単行本特設サイト
http://store.ganma.jp/comics/ccrash/

いやはや、ようやく皆様にお知らせできたね!
本当に読者の皆様のおかげです。
まずは何よりも先に、貴方に対してお礼を言いたい。
“サークルクラッシュ!”を応援いただき、ありがとうございます。

そして、こうして得難い機会に恵まれたからこそ、
今一度襟を正さないといけないよね。
何故なら、決して自身の力だけでここに辿りついた訳ではないから。

何事も最初にやった奴が一番偉い、という格言がある。
ほら、人類で初めてナマコ食べた奴ってすごいな的な……
例えが間違ってるな。でも、何となく分かっていただけると思う。
俺にとってはただの言葉ではなく、今回の件で改めて身に染みた事実だ。

同じGANMA!掲載作品を例に挙げると分かり易い。
電子書籍化や単行本化で看板作品として口火を切ったのは、
“武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。”だ。
アニメ化という偉業を成し遂げた“ミリオンドール”もそう。
GANMA!という、新興のマンガ配信サービスにとっての、
「初めて」を担うプレッシャーを、彼らは背負ってきた。

本人達は口にしないかも知れないが、
「もし自分がコケたら、後が続かないかも」
という不安もあったのではないかと思う。
そして、その勝負に打ち勝ってくれたからこそ、
俺たちも後に続けたということに感謝しないといけない。

そもそも、拙作“サークルクラッシュ!”にしても、
「最初に」読者の目に触れるのは、こすずめ先生の絵だ。
彼女の素敵なイラストが、多くの人を惹きつけてくれたからこそ、
その先の物語にも触れてもらうことができた。

さらに辿っていけば、「最初の」読者でもある担当氏や、
編集長がしっかりとした目を向けて下さっていたことも、
ここに至るために欠かせない要因だったのは間違いない。

そう。俺の前を走り、この手を引いてくれた人が、沢山いる。

では、ここでクエスチョンだ。前を走って手を引く人がいるから、
俺はこれからもその後ろを走っていけばいいのかな。



……逆や!!

思わず素の言葉が出てしまったけど、逆だ!真逆!!

前を走っている人が沢山いるなら、追いつかねば、
いいや、追い越す気概を見せないと嘘だろう!
前を走る強い人たちだって、当然そこにとどまりはしない。
ますます加速していく。後ろをついていく、などという、
甘っちょろい考えでは、永遠に追いつけやしない。

そして、思い上がりではない、重い決意として、
俺自身加速していくことで、バトンを繋いでいきたい。
業界用語で言うところの、SHINING LINE*だ。
「受け取ったバトン次はわたしから渡せるように」だ。


……真面目な流れで急にアイカツ!ネタをねじ込むのはどうだろう。

でも、本当にね、単行本化が決まってからずっと、
俺にはこの思いがあった。バトンを受け取ったという気持ち。
そして、頑張ってもっと強くなって、次に繋ぎたいという気持ちが。

当然、簡単なことではないということも分かってる。
まだまだこの作品の知名度は高くはないし、
紙の本の立場は弱くなる一方、本屋も次々となくなっている。
そういう状態の中で、どこまで存在感を示せるか。
発売まで余り日はないけど、しっかりとアピールしていくつもりだ。

先日お知らせした、「次にくるマンガ大賞」へのノミネート、
そして、GANMA!からアナウンスいただいている、
第1回 GANMA!ファンミーティング」。
さらに、TSUTAYA三軒茶屋店でのイベント参加も決定した。
今まで体験したことないことだらけで、プレッシャーもあるけど、
創作に臨む姿勢と同様に、一緒に楽しみたい。

本当に嬉しいことではあるけど、同時に、
まだどこにも辿りついてはいない。敢えて、そう言いたい。
この発表には沢山の人からお祝いをいただいたし、
有難いことに喜びの声もいただいている。
だからこそ、ここを結果とせずに、さらに報いていきたい。

そういう気持ちを、口先だけではなく、
在り方で方々にぶつけていくつもりです。

皆様ぜひ、どうぞよろしくお願いしますね。

☆単行本特設サイト
http://store.ganma.jp/comics/ccrash/

☆サークルクラッシュ!ブラウザ版
http://ganma.jp/ccrash

○GANMA!公式HP
http://ganma.jp/
○アプリDLページ
【iPhone】
https://t.co/U2L2kFR3pz
【android】
https://t.co/Tw0xNWQaq2

posted by サコタヤスユキ at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2015年11月05日

「次にくるマンガ大賞」ノミネートに寄せて


驚!“サークルクラッシュ!”
第2回 次にくるマンガ大賞」ノミネート!

tuginikuru1.jpg

……いや、そこは驚!ではなく祝!じゃないのか。

でも、本当に驚いたのだもの。
こういう賞に関わらせていただけるとは思っていなかったから。

この賞のエントリーが開始された日のことは、ハッキリ覚えている。
今連載中の“サークルクラッシュ!”最新話は、
架空の作品の聖地を実在する都市でやる、という、
なかなかアクロバティックな展開の真っ最中なのだけど、
その実在の都市への取材旅行の最中に、スマホで見かけたから。

その時、俺は正直こう思ったよね。
「これ、自分の作品エントリーさせてもいいのかな?」って。

正直すぎるね。でも、誰しもが思うことじゃないかな。
ただ、前述の通り取材旅行の最中、色々な素材写真を、
限られた日程の中で集めることに四苦八苦していたから、
「ま、落ち着いたら投票を呼びかけてみようかな」程度に思っていたの。

次にこの賞の存在を思い出したのが、
担当さんからの「ノミネートされました!」という電話。

……すっかり忘れていたね!!

でも、だから余計にと言ったら変だけど、すごく嬉しかったよ。
何せ、エントリー作品の中からノミネート作品を決めるという仕組み上、
一定数の方々が、サークラをエントリーしてくれたということだもの。
貴重な時間を使って、わざわざ必要事項をタイピングしてさ。

言葉は悪いけど、そういう「面倒なこと」をしてまで、
この作品を広めようとしてくれた人がいる。
その事実に、俺はまず深く頭を下げたいよ。

そして!やっぱりこうしてノミネートされたからには、
一つでも上を目指したいよね!ここで頑張らない手はないよ!
いつものGANMA!というフィールドを飛び出して、
また違った作品と競い合えるのだもの。ワクワクするよ。

確かに、俺でも知っているような名のあるタイトルも多く、
自分たちがどこまで通用するかは未知数だ。
そもそも同じGANMA!からノミネートされた“デッド・オア・ストライク”
SNSを中心に飛ぶ鳥を落とす勢いでバズってるからね。
そういう流行り方は、ウチには正直言って難しい。

でも、だからこそ、普段の自分たちの読者様とは、
違った層にも触れていただく機会になるはずだ。
そもそも大前提として、この賞は「次にくる」と題されたもの、
裏を返せば「まだきていない」ということもできる。
世の中に数多ある「きている」作品に少しでも追いつくためにも、
もっともっと積極的に触れていってもらわないといけない。
触れてもらって、楽しんでもらう自信は、あるから。

広く問いかければ問いかける程、厳しい声に触れることも増えるだろう。
でも、そういうマイナスや、勝負の生々しさにビビって引いていたら、
本当にもったいない!こうして土俵に上げていただいたからには、
何も躊躇うことなく、正々堂々ぶつかっていきたい。
それが、エントリーしてくれた方への礼儀にもなると思う。


そして、こうしてまた外に広く出ていくことで、
常に標榜しているGANMA!という「場」への貢献も果たせるだろう。
これも、意識し続けなければいけないことだからね。
何度も言うように、「場」がなければ「作品」は存在し得ない。
「場」に対する感謝を欠いては「作品」が濁る。

そう。この賞に関しても、昨年もGANMA!連載作品から、
“武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。”や、
“月光譚フォルモーント”がノミネートされている。
そのおかげでGANMA!読者に「こういう賞がある」という意識付けがされ、
今回の自分たちのノミネートに繋がったという点は、絶対にある。
そこに対しても、当然感謝しないといけない。


だから、今回のノミネートに際しては、
まずこれまで応援いただいた全ての読者様に感謝を。
さらに、このすっごく面白い勝負の場を与えてくれた、
ダ・ヴィンチとniconicoに感謝を(と言うか、普段読んでる雑誌や
使ってるサイトにこうして関わるのも、単純に嬉しいね)。
そして、それら全てのきっかけを与えてくれた、
GANMA!に感謝を表することで、締めくくりとさせてもらうよ。

もし、次にくる何かを感じていただけたら、
その時はぜひ、投票にご協力よろしくお願いします!

☆第2回 次にくるマンガ大賞
http://tsugimanga.jp/

☆サークルクラッシュ!ブラウザ版
http://ganma.jp/ccrash

○GANMA!公式HP
http://ganma.jp/
○アプリDLページ
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【android】
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posted by サコタヤスユキ at 21:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記